フィギュアスケート ジャパンオープン2012 結果

2012.10.07(16:17)

生観戦
◆木下グループカップ ジャパン・オープン2012
■チーム別結果
■競技結果  男子  /  女子
■プロトコル (pdf)  男子  /  女子

◆優勝 TEAM Japan (合計 569.25点)
───────────────────────────
高橋 大輔 172.06①
小塚 崇彦 165.08②
浅田 真央 122.04②
鈴木 明子 110.07③

◆2位 TEAM North America (合計 511.80点)
───────────────────────────
ジェフリー・バトル 160.86③
パトリック・チャン 137.42⑥
アシュリー・ワグナー 123.57①
アグネス・ザワツキー 089.95⑥

◆3位 TEAM Europe (合計 510.52点)
───────────────────────────
エフゲニー・プルシェンコ 156.21④
ミハル・ブレジナ 151.53⑤
アリョーナ・レオノワ 107.94④
エレーネ・ゲデバニシビリ 094.84⑤

高橋大輔(日本) 172.06
Music*『道化師』
【ジャンプ構成*4T/4T+SEQ/3A/3A+3T/3Lo/3S/3Lz+2T+2Lo/3F】
冒頭の4Tは綺麗に成功。2つ目の4Tは回転が足らずにDGの判定になりました。
ミスらしいミスはこの1つだけでしたが、後半の3A+3Tのセカンドと、最後の3Fで回転不足(UR)を取られているようです。
スピンとステップはオールレベル4。PCSは5項目のうち4項目で9点台を記録しています。
仮に4+3が入ったとして、回転不足などもなく終わった場合の点数を計算してみると、多分190越えますよね…すげぇ。
最初から最後までこういう重みのある曲で滑るというのは大輔選手にとっても初めてなんじゃないかなぁと思うのですが、 去年のブルースにしろ、どういう音楽が来てもそれを見事に表現できてしまうところはやはり凄いとしかいいようがないですね。 今シーズン、これからの活躍が楽しみです。

小塚 崇彦(日本) 165.08
Music*『ロンド・カプリチオーソ』
【ジャンプ構成*4T/4T+SEQ/3A/3A+2T+2Lo/3F/3Lo/3Lz+3T/3S】
最初の4Tは若干ツーフット気味ながら着氷に成功。続いてもう1度挑んだ4Tもツーフットになり、 コンビネーションになりませんでした。回転不足(UR)も重なり、このジャンプでは2.76しか稼げませんでした。 でもシーズン序盤から2つの4回転にチャレンジして両方着氷したんだし、これから調子を上げていってくれればいいですよね。
このあとは2度の3Aや後半の3+3コンボなどをノーミスで滑り切り、スピンとステップではオールレベル4を獲得しました。 PCSでも全項目8点台をつけています。
昨シーズンは満足な演技が出来ずに悔しい思いをしているので、今年こそ会心の演技ができるといいですね。

ジェフリー・バトル(CAN/北米) 160.86
Music*『ピアノ コンチェルト』
【ジャンプ構成*3F+3T/3A/3Lz+2T/3Lz/3S/3Lo/3S+2T+2T/2A】
このジャパンオープンで披露するために作ったという新プログラム。
最初の3F+3Tではエッジエラーを取られ、セカンドが回転不足(UR)の判定になっていますが、それ以外はノーミスという素晴らしい演技でした。 演技終了後のガッツポーズが印象的でした。
PCSは各項目で8点台後半を並べ、曲の解釈では9点台を記録しています。
現役を引退してもう何年も経つのに未だにこれだけの演技ができるなんて、さすがジェフですね~。
ジェフは滑走順が1番手だったのですが、初っ端からいきなりのスタオベでした。

エフゲニー・プルシェンコ(RUS/欧州) 156.21
Music*『ロンド・カプリチオーソ』
【ジャンプ構成*4T/4T+2T/3A/3Lo/1A/3Lz+2T+2Lo/2S+2A+SEQ/2A】
前半6つ目までのエレメンツを全てジャンプで固める構成になっています。 まず冒頭の4Tは右手をつきながらも着氷に成功。続く4Tからのコンビネーションも着氷しました。 コンビネーションは2回転に抜けてしまったような感じでしたが、うまく行けば4+3やるつもりだったのかな。
さらに3Aや3Loを綺麗に決めましたが、2つ目の3Aが1回転半で抜けてしまいました。
後半はスピンやステップが中心。ステップはさすがのレベル4に+1.4の加点が付きました。 最後のジャンプとなった2Aですが、すっぽ抜けた分をカバーするために3Aを跳びに行ったように見えました。 結果的に回転が途中で解け膝をついてしまい、これは転倒の扱いになっています。 尻餅ついたわけじゃないけど、プルシェンコの転倒って初めて見た気がする…。
まぁ、いくつかミスはありましたけど、4回転2つ入ったのは久々だろうし収穫もあったと思います。 これから調子を上げていくことでしょう。
今シーズンもグランプリシリーズには出ませんが世界選手権には出場すると思いますし、 その時にどんな演技を見せてくれるのか楽しみです。

ミハル・ブレジナ(CZE/欧州) 151.53
Music*映画『映画「アンタッチャブル」サウンドトラックより』より
【ジャンプ構成*4S/1F/3A/3A+2T/3F+2T/2Lo/3Lz/3S+2T+1T】
フリーのプログラムは昨シーズンと同じもののようです。
6分間練習では抜けまくっていた冒頭の4Sですが、本番では手を付きながらも着氷に成功。
続く3Fは1回転となりますが、その次の3Aは綺麗に決めました。
後半はループが2回転にはなりましたが、全体を通してみるとそこまで崩れたわけではないし、 この時期としてはまずまずの出来だったのではないでしょうか。

パトリック・チャン(CAN/北米) 137.42
Music*『ラ・ボエム』
【ジャンプ構成*4T/4T+SEQ/3Lz/3A/3Lo/3Lz+SEQ/2F/1A】
6分間練習では4T+3Tを着氷していましたが、本番では2つの4回転を共に転倒。
さらに3Aや3Lzでも転倒した上、3Fは2回転で抜け、2Aは1回転半に…シーズン序盤とはいってもここまでミスを重ねるとは予想外でした。
ステップは良かったですが、ジャンプ4コケでコンボ無しともなればさすがに点数は伸びないですね…。 とはいってもこれで137出るのか~とも思いますが…。ってかこれでPCSで9点台出しまくってるジャッジはなんなのよ。

アシュリー・ワグナー(USA/北米) 123.57
Music*『サムソンとデリラ』
【ジャンプ構成*3F+2T+2T/2A+2T/3S/3Lo/3Lz/3Lo+2A+SEQ/3F】
見た目パーフェクトの見事な演技でした。減点になったのは3Lzのエラーと後半の3F(UR)のみ。 昨シーズンから一皮むけて、素晴らしい安定感です。スピード感もキレもいいですね。
ワグナーは最終滑走だったので、真央ちゃんの点抜かないで~と思ったけど、まぁしょうがないかと思わせる内容でした。

浅田 真央(日本) 122.04
Music*『白鳥の湖』
【ジャンプ構成*3Lo/2A+2T/3F/3Lz/3S/3Lo+2Lo/3F+2Lo+2Lo】
冒頭の3Loは短い助走から綺麗に決めて、GOEで+1.2の高評価を受けました。
続いて2Aからのコンビネーションは、2Aの着氷がやや乱れた影響で2A+2Tとなりました。 単独の3Fは問題なし。3Lzはエッジのエラーこそありましたが着氷しました。 回転がやや足りなかったようでURの判定になっています。
レベル4を獲得したコンビネーションスピンを挟み、3Sは久しぶりにクリーンに成功です。3Lo+2LoのコンボもOK。
レイバックスピンは綺麗に決まっていたと思ったのですが、回転数が足りなかったのかノーカンとなり無得点。 3Fからの3連ジャンプは全て回転不足(UR)を取られました。
ステップは細かい振りが沢山入っていて見ごたえありますね~。 ステップ,コレオシークエンス共にGOEでも高い加点が付いています。
PCSでは全ての項目で8点台を揃え、そのうち4項目は8点台の後半をつけています。
曲の解釈で9.75を出しているジャッジも一人いますね。ジャッジ受けも良さそうな感じでいいですね。
まぁ、細かいところで回転不足やスピンのノーカンなどあったわけですが、 初戦でここまで纏まった演技が出来たのは今後に向けて明るい材料ですね。 まぁ、なにより初戦から笑顔で終われたのがね、見ていたファンも嬉しかったでしょう。 これまで真央ちゃんの試合演技は4回くらい生で見てるけど、その全てでスタオベ演技をしてくれるなんて、 ホント毎回観に行って良かった~と思わせてくれます。来月のNHK杯も楽しみです。

鈴木 明子(日本) 110.07
Music*『オー』シルク・ドゥ・ソレイユより
【ジャンプ構成*3Lz+2T+2Lo/1A+3T/3F/3Lz/3Lo/3S/1Lo】
鳥の囀りからプログラムがスタート。鳥をイメージした作品になってます。
いきなり3連コンボを成功。アクセルからのコンビネーションは、 最初のアクセルが1回転半になるも3Tを付けました。
後半は立て続けに4つのジャンプを並べていますが、 転倒やすっぽ抜けが続いてしまったため、大きく点数に響いてしまいました。

アリョーナ・レオノワ(RUS/欧州) 107.94
Music*『海の詩人』
【ジャンプ構成*3T+3T/1Lo/3Lz/3F/3S+2T/3F+2T/1A】
冒頭の3T+3Tは間にターンが入りながらも成功。3Loはタイミングが合わずにシングルで抜けてしまいました。
前半は静かな曲調でしたが、プログラム後半を前にフラメンコ調にチェンジ。 乗っていきたいところでしたが、終盤にアクセルのすっぽ抜けやスピンのミスを連発し本人も残念そうな表情を浮かべていました。

エレーネ・ゲデバニシビリ(GEO/欧州) 94.84
Music*『ドン・キホーテ』
【ジャンプ構成*1Lz/2A+2T/3S/3T+2T/3S+SEQ/3T/2A】
冒頭のルッツが抜けてしまったり、コンビネーションが入らないジャンプがあるなど、 得点に大きく響いてくるミスが複数出てしまいました。肩にテーピングがあったので、何かしら影響があったのかもしれません。 でも笑顔たくさん見せてくれて良かったです。
ゲデ子ちゃんは初めて生で見たけど、めっちゃ小さくて可愛いですね。
パンフに159cmってあるけど、そんなに背ある??

アグネス・ザワツキー(USA/北米) 89.95
Music*『ラプソディ・イン・ブルー』
【ジャンプ構成*2A+3T/3Lz/3F/3T/2S+2T+2Lo/3Lz/2A】
ザワツキーのフリープログラムは、昨シーズンからの持ち越しのようです。
ジャンプが大きく崩れて転倒が3回あるなど、残念ながら本来の力は発揮できなかったなぁという感じです。

そういや今回テクニカルパネルとレフェリーの中にクリック夫人(GER)とイ・ジヒ(KOR)という悪名高き2人がいてビビった。 私はジャッジ席の後ろにいたので、後姿を見てまさかクリック…?なんて思ってたら、さらにイ・ジヒもいるとは…! まさかこんな有名な二人を生で観れるなんて感激…しねぇよ!! 紹介されるときブーイングしてやりたかったぜ…。

いやー、それにしてもさいたまスーパーアリーナって広いですね…。
SOIで代々木体育館に行った時も広いな~って感じたけど、それよりもさらに一回り以上広いですかね。 満員電車状態の通路を通って自分の席にたどり着くまで大変でした。 遥か上の方の席に座ってる人とか選手豆粒状態なのでは…。
中は予想以上の温かさで、普通に半袖1枚とかで見てる人も多かったです。 椅子も柔らかめだったし観戦しやすい会場でした。 ただ、最前列でもリンクまでそこそこ距離がありそうなのはちょっと残念かな。

さて、今月下旬からはシニアのグランプリシリーズが開幕です。
各大会ごとのエントリー選手は別で記事にしていますので、興味のある方はご覧ください。

●2012-2013 グランプリシリーズ出場者発表

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jo2012_03.jpg

* T=トウループ S=サルコウ Lo=ループ F=フリップ Lz=ルッツ A=アクセル
* UR=アンダーローテッド(1/4以上1/2未満の回転不足)
* DG=ダウングレード(1/2以上の回転不足)
* TES=技術点/PCS=演技構成点


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